生前贈与をする際に、「現金手渡し」と「銀行振込」どちらが良いか?というご質問に対しては、原則として《銀行振込》がおすすめです。
- FLAP 税理士法人
- 6月25日
- 読了時間: 2分

💰 現金手渡し vs 銀行振込 比較表(生前贈与時)
項目 | 現金手渡し | 銀行振込 |
証拠としての残りやすさ | ❌ 残りにくい(贈与の証拠が薄い) | ✅ 振込記録が残る(贈与の証拠になる) |
税務署からの認定 | ❌ 否認されやすい(特に税務調査時) | ✅ 認定されやすい(贈与契約書+通帳記録) |
名義預金と誤解されるリスク | 高い(実質親が管理してる場合) | 低い(孫の通帳+印鑑を本人管理) |
実行の簡便さ | ◎ 手軽に渡せる | ○ 銀行操作が必要だが確実 |
贈与契約書との一体性 | △ 手渡し+契約書は形式が弱い | ◎ 契約書+振込記録のセットで完璧 |
相続税対策上の有効性 | △ 証明できれば有効だが難しい | ◎ 証明しやすく否認リスクが低い |
✅ 結論:銀行振込がおすすめな理由
贈与の「事実」を証明するには記録が重要
現金手渡しは「本当に贈与があったのか?」と税務署に疑われやすい
贈与契約書(できれば日付入り)+銀行振込の記録(振込日・金額・口座名義)で、税務署からも認められやすくなります。
📌 補足:さらに安全にするために
対策 | 内容 |
贈与契約書を作成 | 毎年日付入りで、署名・捺印付きが望ましい(電子署名でも可) |
贈与者と受贈者の口座は別に | 必ず孫本人名義の口座へ振込むこと |
孫が未成年の場合の管理 | 親が代わりに管理してもよいが、親の口座と混同しないことが重要 |
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