小学生でもわかる?連年贈与や定期贈与って何?
- FLAP 税理士法人
- 6月19日
- 読了時間: 2分

連年贈与って何?
連年贈与とは、毎年続けて同じ人に贈与をすることです。
身近な例で説明
おじいちゃんが孫に対して:
1年目:100万円あげる
2年目:100万円あげる
3年目:100万円あげる
これを10年間続ける
これが連年贈与です!
なぜ連年贈与をするの?
目的:相続税の節税
普通なら:おじいちゃんが亡くなったとき、1000万円に相続税がかかる
連年贈与なら:毎年100万円ずつあげて、相続税を減らせる
連年贈与の問題点
「定期贈与」と判断されるリスク
税務署は連年贈与を見ると、こう考えることがあります:
税務署の考え:「本当は最初から1000万円あげるつもりだったんじゃないの?それを10年に分けて、税金を逃れようとしているだけでしょ?」
もし「定期贈与」と判断されたら
最初の年に1000万円もらったとして税金を計算
贈与税は約300万円になってしまう!
「定期贈与」と判断される場合
1. 契約書がある場合
「毎年100万円を10年間あげます」という約束の紙がある
2. 規則的すぎる場合
毎年全く同じ金額
毎年同じ日にちに贈与
何年間も機械的に続ける
3. 受け取る人が管理していない
通帳を贈与する人が持っている
受け取る人がお金の存在を知らない
連年贈与を安全に行う方法
1. 金額を変える
1年目:100万円
2年目:80万円
3年目:110万円
4年目:90万円
2. 時期を変える
毎年同じ月ではなく、バラバラの時期に贈与
3. きちんと管理する
受け取る人が自分で通帳を管理
贈与契約書を毎回作る
受け取る人がお金を自由に使える状態にする
4. 記録を残す
銀行振込で証拠を残す
贈与の事実をきちんと記録
小学生向けの例え
悪い連年贈与:
お母さんが「毎日同じ時間に、同じお菓子を、同じ量だけあげる」約束をして、それをロボットのように続ける
良い連年贈与:
お母さんが「今日はがんばったから」「誕生日だから」などの理由で、時々違うお菓子を違う量であげる
まとめ
連年贈与は相続税の節税に有効な方法ですが、やり方を間違えると税務署に怒られる可能性があります。
ポイント:
機械的にならない
毎回きちんと贈与の理由がある
受け取る人がちゃんと管理する
記録をしっかり残す
「自然な贈与」に見えるように工夫することが大切ですね!
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