基礎年金の底上げで 「得する世代」 と 「損する世代」

基礎年金の底上げで得する世代・損する世代

区分	世代の特徴	得・損の内容	理由・背景
得する世代	現役高齢者（70歳以上）	得する	既に年金受給中で、給付額が直接増加するため恩恵大。新たな負担なしで増額分を受け取れる。
	団塊世代（70代前半〜80代）	得する	多くが既に受給者。底上げ分の年金を上乗せで受け取れる。現役時代の負担も比較的少ない。
	就職氷河期世代（40〜50代前半）	得する	非正規や低年収が多く、基礎年金割合が高い世代。底上げで将来の受給額増に直結。
	非正規雇用・低所得層	得する	基礎年金の比重が大きい層。底上げで老後の生活保障が強化される。
	女性（特に専業主婦・パート層）	得する	基礎年金中心の世代が多い。底上げで年金総額の増加効果が大きい。
	単身高齢者・高齢夫婦のみ世帯	得する	年金以外の収入が乏しい層。底上げの恩恵を直接受ける。

損する世代	現役世代（20〜40代）	損する可能性	底上げ分の財源を支えるため、保険料負担や税負担が増加。自分が受給する頃に再度給付削減リスクも。
	厚生年金中心の現役世代（40〜50代後半）	損する傾向	基礎年金より厚生年金割合が高い層。底上げの恩恵が相対的に小さいが、財源負担には参加。
	若年世代（20〜30代）	損する可能性大	将来の年金財政悪化リスクを背負う可能性。自分の老後に給付削減や制度改変が行われる懸念も高い。
	高所得者層	損する	所得再分配の色が強まるため、負担増に対して給付増が少なく、実質的に「損」。